さいたま博覧会
1988/04/02

JR八高線 キハ35
高麗川駅
当時熊谷でさいたま博覧会が開かれていたのですが、リニアモーターカーの体験試乗ができるアトラクションが開かれていてぜひ乗りたいと思っていました。

首尾よく親がチケットを手配してくれたので、これを持って博覧会に行く事になりました。

原付の目的はリニアモーターカーに乗る事だけだったので、他の余り行かない路線の写真も撮って置こうとよりによって秩父経由の大回りコースで行く事にしました。
当時の俺は何を考えていたのでしょう??(笑)

という事で、川越から川越線に乗って高麗川へ。
そこから八高線で東飯能へ向かいます。

西武鉄道 秩父線 101系
正丸駅?
当時八高線はまだ電化されておらず、キハ30・35あたりのディーゼルカーが30分おきくらいにのんびり走っていました。
メインのキハ30・35の他にキハ38、23、40、45、稀にドアが手動のキハ20なども走っていました。30・35は来ても面白くなかったのですが、その他が来るとちょっと嬉しかったですね。

まだトイレが垂れ流し式で、陶器製の便器の穴を覗くと下に走行中の線路が見えるという今では考えられないようなトイレが付いていました。
(室内の壁には駅に停車中には使用するな、という標識が付いていました)
岩手に田舎があるのですが、家の前を走っている大船渡線の線路を小さい時に歩いたら時たま湿ったちり紙が落ちていて、「なんでここに落ちているのだろう」と思っていたのですが、犯人はこれですね。
(触らなくて良かった〜^^;)

西武鉄道 5000系 レッドアロー
西武秩父駅
それはさておき、東飯能から西武秩父線に乗り換え西武秩父へ向かいます。
丁度やってきたのが101系による快速急行奥武蔵号でのんびりと秩父へ向かっていきます。

ヘッドマークは誇らしげですが、4000系での運用も始まっていたのでいつもと同じロングシートの通勤電車が来て正直ちょっとがっかりなんですね。。。

当時西武秩父から秩父鉄道への直通運転が始まった頃で、西武秩父駅もホームの改良工事が行われて線路もホームも真新しくなっていました。

そこへ今はなき5000系レッドアローちちぶ号がやってきたので一枚収めました。

秩父鉄道 御花畑駅の駅名票
快速急行奥武蔵号は西武秩父で終点の為、終点で下車。
その西武秩父駅から徒歩で秩父鉄道に向かった場合、一番近いのが御花畑駅。
って、考えてみればずいぶんとファンキーな駅名を付けたものです。。。

そして秩父鉄道に乗って熊谷駅に向かいます。

東武鉄道 東上線 8000系
秩父鉄道線 親鼻駅?
途中の親鼻(か皆野)だと思うのですが、東武東上線から直通してきた列車が留置されていました。

秩父線との直通運転は東上線のほうが先だったのですが、池袋からの直通列車は既に無く、当時は小川町で乗り換えが必要でした。
東武としても寄居経由では長瀞はともかく、三峰口まで直通するとなると相当な時間がかかる(秩父線内は各駅停車の為)事からそれ程意欲的ではなかったようで、直通運転をやっていた当時も駅の料金表示板に秩父鉄道の表示は無く、連絡きっぷの購入も出来ませんでした。

そのせいで原付も長い事東上線沿線に住んでいましたが一度も直通列車に乗った事は有りませんでした。

西武線からの直通が開始されて暫くした頃には直通列車そのものが廃止になってしまいました。

秩父鉄道 800形
熊谷駅
熊谷駅に到着しました。

留置線には元小田急1800形の800形が留置されていました。
客室のHゴム支持?の窓に特徴がありますね。

この車両も程なくして廃車となってしまいました。

秩父鉄道 600形
熊谷駅
そしてこの600形も現在ではなくなってしまった車両です。

この車両までは秩父鉄道で自社発注した車両が走っていたのですが、以降は譲渡車ばかりになってしまいました。

秩父鉄道 600形(運転台)
熊谷駅
その600形の運転席です。

秩父を大回りしてきたせいで、熊谷に到着したのは既に15時を回っており、博覧会の方は殆ど見れなさそうです。

とりあえず、駅前から会場まで向かうシャトルバスに乗り込んだのですが、これがどうした事かこんな時間にも関わらず満員状態です。

満員状態で乗り込んだため、原付は最前部のステップ部分に乗ることになったのですが、これはこれで展望が良くてなかなか悪くはなかったです。

ヤマザキ HSST
さいたま博会場内
そしてさいたま博会場へ。

バスが混雑していたので、会場到着は16時ちょっと前になってしまい、慌ててリニアモーターカーの展示場へ。
まずはなんと言っても普通の人が持つリニアモーターカーのイメージである磁気浮上式の展示場へ。

この博覧会では現在のリニアモーター鉄道の一般的な方式となっている鉄輪式と磁気浮上式の両方の体験乗車が出来ました。

乗り場についてみると、案の定というかまだまだ長い行列が続いていました。

しかし思ったより進みが速く幸いにして30分程度の待ち時間で乗車できました。

ヤマザキ HSST(運転台)
さいたま博会場内
初めて体験するリニアモーターカーでしたが、距離にして300m程度のコースだった為、当然のことながらスピードは殆ど出せず、浮上すると言っても浮き上がったかどうかは全く実感できなくて(数mm程度しか浮き上がらない為)、分かっている事とはいえ、それ程の感動も無いままあっという間に終点に到着してしまいました。

リムトレイン
さいたま博会場内
そしてまだちょっと時間が有ったので鉄輪式のリニアモーターカーも見てみることに。

こちらはやはり普通の鉄道とイメージが変わらないせいかそれ程混雑しておらず、割と簡単に乗車できました。

こちらについては、分かりやすいイメージが先行していたせいか、どんな感じだったのか殆ど印象に残っていません。。。


リムトレイン(運転席)
さいたま博会場内
しかしながら、今でこそ磁気浮上式もリニモとして営業運転を開始していますが、それまでは都営大江戸線を始め、実用化されたものはこちらの鉄輪式でした。

リムトレイン(ロゴ)
さいたま博会場内
二本のリニアモーターカーに無事乗って満足したのと、時間がもうまもなく閉館時間だったのとあって、他のアトラクションは殆ど回れませんでした。

しかし、それでは両親に「何のために行ってきたんだ」と怒られかねないため、慌てて手近のアトラクションの写真を何枚かとってアリバイを作って帰りました。
その中に日本最大のダンプカー、の写真が有ったはずなのですが、どこかに散逸してしまいました。。。

その後、高崎線で大宮に向かい、川越線、東上線と乗り継いで自宅に帰りました。



(おわり)
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