
奄美大島行きはバスにのって行きます。 |
例年の社員旅行や新婚旅行でちまちま貯めたマイルが原付もカミさんも共に15000マイルに達して、国内の往復航空券と交換出来るようになったのですが、今年で期限切れになるマイルもあったので、どこか行こう、という話になりました。
どうせなら普段ではあまり行かなさそうな所に行こう、という話になり、かといって本当にマニアックすぎる所に行ってしまうと時間を持て余してしまうかも知れない、という事で候補に上がったのが奄美大島でした。 |

雲の上に見える富士山と南アルプス山脈 |
原付の勤めている会社は7月〜9月の間の任意の5日間を夏休みで使えるため、9月の終わりの3連休が二回続く所を狙って夏休みを取得。
でホームページからマイルでチケットを申し込もうとした所、帰りの予定だった23日のチケットが取れず、仕方無しに22日に戻ってくる予定でコースを立てました。 |

御前崎 |
しかし22日戻りだと見たい所もだいぶ限られてしまうので、予約した後も執念深く空席確認をしていたら出発の3日前になって空席が出ているのを発見。速攻でJALに電話をした所、チケットの変更が出来ました。
マイル特典で貰えるのは航空券だけなので、宿やレンタカーはこちらで手配です。
こちらも22日までの予約だったので、変更の手配を入れた所、宿は大丈夫だったのですが、レンタカーが同じ店での延長が出来ず、やむ無しに別のレンタカー屋で無事手配完了。 |

江須崎(和歌山県)付近 |
奄美大島付近の天気は総じて曇りがちな天気になるとの事でしたが、大概旅行に出かけるとそれなりに天気に恵まれているので、今回もそれ程心配はしていません。
出発前に台風が来ていたのですが、出発日には既に通過していたので台風の心配も要らなさそうです。
羽田〜奄美大島の間の便は一日一往復しています。
朝8:30に羽田を出発し、帰りの便は21:00に羽田に到着するという、週末旅行者にはなかなか便利なスケジュールです。 |

白浜町(和歌山県)市街方面 |
7:30に空港に到着してチェックインを済ませると乗り場は89番。バスに乗ってタラップまで移動します。
バスはそこそこ混雑していて一本目のバスは乗れず、ニ本目のバスで飛行機に向かいました。
天候は幸いにして晴れ。
眼下にジオラマのように本土が小さく見えます。
おかげでそこそこいい感じの航空写真が取れました。
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室戸岬 |

高知市街 |

沖の島(手前)・鵜来島(奥右)・姫島(奥左) |

種子島北部 |

馬毛島 |

口永良部島 |

口之島 |

多分昨日奄美に接近した台風の雲 |
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興に乗って写真を取り捲っているうちに(右ばかり向いていたので首が痛くなってしまいました^^)、飛行機は奄美大島に到着。
期待高まる感じの青い海が広がっています。
空港に到着した後、早速レンタカーを受け取りに行きました。今回借りた車はMRワゴンです。
まずは宿の手配をしようと思ったのですが、レンタカー屋の人に「あやまる岬は近いから行ってみるといいですよ」とアドバイスを貰ったので、宿の手配をする前にちょこっと寄って見ることに。 |
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という事であやまる岬です。
岬の周辺はちょっとした公園のようになっていて、気軽に訪ねることが出来ます。
写真でご覧の通り、眼下にどこまでも続く白い砂浜とリーフに囲まれた青い海が見渡せます。
縦の比率が違う写真は買ったばかりの携帯のカメラで写したものです。思いの外綺麗に映ったので掲載します。 |
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場所で言うとこの辺です。
町の標章の横に見える四角いところが奄美大島空港です。
名瀬の市街地から結構離れていて、車で30〜40分ほどかかります。
一通り公園を散策してから宿の手配をしに名瀬市街へ向かいます。 |
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途中、こんな感じの場所があちこちにありますが、主に島の北部だけで、中南部はどちらかというと山がちになり道路も上っては下りを繰り返すような道ばかりになります。
今回の旅の宿はネットで見つけた「リースマンションかりゆし」です。一泊からレンタルでき、場所にもよるのですが、原付が借りたところは、一部屋4500円の部屋です。食事は外でおいしいものを食べればよいし、宿は寝られればよい、という感じだったので、我々の旅にはもってこいです。
で、部屋のカギの受け渡しは市内にある「味の銀海食堂」という所で行うため、お店に入ると結構お客さんも入っています。丁度お昼時でお腹も空いていたので、昼食を取る事に。味はなかなか美味でした。 |
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これが今回の旅の拠点になる宿の建物です。
部屋はごくごく狭いワンルームで、キッチンとユニットバスと普通に使う程度の生活用品が揃っています。
ベッドはシングルです。エキストラベッドがついているのですが、これを引っ張り出すと殆ど足の踏み場もなくなってしまいます。
狭いのはさして問題なかったのですが、がっかりしたのはエアコンが100円を入れて使うタイプのものだった事です。
立地が海、川に近いせいかずっと蒸し暑くてしんどかったのですが、カミさんは寒がりなので、もったいないから付けなくていい、と言っています。。。
なので、殆どは扇風機で過ごす事になったのでした。。。 |
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まぁ、それはさておき、午後はネットで見つけた3000円で泥染め体験ができるという肥後染色さんへ。
ここは生地の持ち込みができるので、自宅から服を何枚か持ってきてこれを染めてみる事に。
詳しくはこちらを見て頂くとして、奄美の泥染めはテーチ木を煮出して絞り出された液体を熟成させたものに生地を入れて延々と揉みこみ、これを奄美にしかないという鉄分を含んだ泥に浸して生地に染み込んだ染料を定着させていきます。
余談ですが、お邪魔した日の前日は丁度ここで「田舎に泊まろう」の収録が行われていたそうで、当日も原付が到着する少し前まで収録をしていたそうです。
・・・惜しい!
では早速。。。
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まずは、素材につける模様を決めます。
元の色で残したい部分をつまんでゴム紐で縛ります。
それからそのつまんだ部分を上からビニール袋で覆ってその口の部分を再度ゴム紐で縛ります。
こうする事によって、この部分には染料が染み込まず元の色が残るという寸法です。
割と濃色系の生地でもちゃんと色が乗るという話を聞いていたので、カミさんは調子に乗って黄色やら、青やら、緑やら、黒やら、嫌がらせのような組み合わせでシャツを持っていった所、「さすがに黒は染まらないよ〜」との事なので、黒以外の生地を染めてみる事に。
ここでは木の染料で染める泥染めの他に藍染めも有ったので、原付の持ってきたシャツは藍染めにしてみる事にしました。 |
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模様を決めたら、ヒジまであるゴム手袋とビーサンを渡され、我々の前に設置されたたらいに、木の染料が流し込まれました。
この染料に生地を漬け込んでいくのですが。。。この液体がなんとも言えぬ発酵臭を放っていて、最初はちょっとしんどいのです。。。
(肥○めのにおいのやや軽いやつ、といえばいいのかな?)
生地を揉み込むようにしながら染料に空気を混ぜるようにして染み込ませていきます。
暫くしたら、横の青いバケツの水ですすぎをして、再度揉み込んでいきます。 この作業を延々2時間ほど続けるのです。 |
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15分くらいすると、鼻が慣れてきてにおいも気にならなくなってくるのですが、そうすると染料の効能も下がって来ているらしく、ありがたい事に30分おきぐらいにお替わりのサービスが来ます。。。
(写真:お替わりサービス中!) |
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延々と無限ループのような染の作業を続けていると、お店の人が様子を見に来て染まり加減をみて、いい感じになったところで、次のステップ泥染めです。
しかし、この泥染めの作業は思いの外あっけなく終わります。
で、横にある清水で濯ぎを行います。
終わりか・・・、と思ったら、もう一度やるそうです。。。 |
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で、どうにか二度目の濯ぎを終わらせたらOKが出たので染まりっぷりの確認をば。。。
残念ながら、この時は出来上がりの写真を撮りそびれたので、後日公開するかもです。。。
持っていった物は軒並み綺麗に染まりました。濃色の生地も綺麗に染まっていたのが感動でした。 |

アカマタ(模様が金色っぽいですね。違うかも^^;) |
その後、夜の野生生物の観察ツアーに参加しました。
実は泥染めが少し押して、集合時間にちょっと遅れてしまったのですが(汗)
同行のグループが別に一組いて、この片方の人が原付と同じ出身と分かり、目的に付くまでの間、ひとしきり盛り上がりました。
さて、このツアー、奄美の原生林に立ち入って色々な野生生物を観察するツアーという事で、運がいいと天然記念物のアマミノクロウサギに遭遇する事ができるかもしれない、という事で、期待に胸を躍らせて参加したのですが。。。 |

イシカワガエル |
最初勘違いをしていたのですが、車で目的地まで行ったあと車を降りて原生林を散策するのかと思っていたのですが、ハブがいて散策どころではないと言う事で、車に乗ったまま森を観察するそうです。
懐中電灯と双眼鏡を渡されて目的地に着くと、ガイドさんがゆっくりと車を走らせて道路わきにいる動物や木々に泊まっている鳥などを見つけては車を止めて説明してくれます。 |

オットンガエル |
しかし、見つかるのはリュウキュウアカショウビンやらオットンガエルやらで、アマミノクロウサギは見つかりません。
(いや、上に挙げた動物も天然記念物だったり固有種なんですよ。)
で、ガイドさんから「動物たちが驚くので指示がある時以外は懐中電灯を点けないで下さい」って言われていたのですが、ある所で止まった時にガイドさんが「付けてみて下さい」って言ったような気がしたので、電灯をつけて見た所、「指示あるまで点けないで下さい、って言ったでしょう!」とものすごい剣幕で怒られてしまいました。。。 |

リュウキュウコノハズク(レタッチしたものの。。。) |
その場では、「ディーゼルエンジンをガラガラ回して、懐中電灯で動物を探している自分はどうなんだよ!」ってちょっと憤ったりもしたのですが、まぁ、自分のミスはミスなので正直に反省。。。
その後双眼鏡も懐中電灯も使う事無く街に戻ってきて解散となりました。
なんとなく消化不良の感が残るツアーでした。。。
その後、晩御飯となる予定だったのですが、時間が遅くなってしまったので、近所のコンビニで弁当を買って済ませてしまいました。。。
カミさんはふくらはぎを何かに刺された様で、痒がってます。。。 |